こんにちは
松岡です。
最近の福岡は雨
久しぶりに土砂降りを見た気がします。
偏頭痛がある僕に雨は天敵
雨に愚痴っても仕方がないので
バイブスを上げて
ブログを綴ります。
今回ご紹介するのは、Kota Gushiken
「Gu Vibes Red with Selvedge-ish Crochet Stitches」。



バイブスという言葉が入っている
アイテムを初めて見ました。
面白い。
Kota Gushikenのデニムは26SSに
続いて2回目の入荷
ですが今回は
また一味違った要素があります。
名前からして、どんなものなのか気になる
このパンツにはデザイナーの具志堅さんと
あるパタンナーの方との交流から
生まれた背景があります。


具志堅さんが学生の頃、
アントワープでインターンをしていた
Christian Wijnantsに
日本人のパタンナーとして働いていた
Tomoさんがいました。
現在もヨーロッパのブランドで
パタンナーとして活動しながら
「Only One Garment」というブランドも
手掛けているTomoさん。
当時から親交があり
その後も関係が続いていたそうです。
そんなTomoさんは
具志堅さんがパリで
展示会を行うようになってから
毎回足を運んでくれていたそう。
AW25のデニムを購入してくれた際に
「ディテールめっちゃかわいー!今度一緒にやろうよー!」
という言葉をもらったことが
今回のパンツにつながっていきます。
そこで話題に上がったのが、Levi’s RED。
Levi’s REDは、1999年にスタートした
Levi’sの実験的なラインで
従来の5ポケットジーンズとは
異なる立体的なパターンや
独特のシーム使いが特徴です。
特に、身体に沿うようにパーツを
立体的に組み合わせたり
通常とは異なる位置に切り替えや
縫い目を配置したりすることで
デニムそのものの構造を
デザインとして見せています。
今回のパンツは
そんなLevi’s REDから着想を得ています。


Levi’s Redを少し変えた感じになるように制作。
一見するとシンプルなデニムパンツですが
横から見ると
その構造の面白さがよく分かります。
横の縫い目のラインは
脚の前側を通りながら徐々にツイストし
足元では反対側にまで回り込むような設計。


そして、この縫い目に沿うように
施されているのが
今回の名前にも入っている
「Selvedge-ish Crochet Stitches」。
いわゆるデニムの赤耳を思わせるディテールを
かぎ針編みのステッチで表現しています。
さらに面白いのが、裾を折り返したとき。
ツイストしたシームによって
裾のかぎ針による“赤耳風”のディテールが
ちょうど内くるぶしあたりに現れます。

デニムにおける赤耳というディテールを
そのまま再現するのではなく
別の技法に置き換えているところも
Kota Gushikenらしいポイントです。
そして、このパンツにはパターンメイキングに
まつわるエピソードも。
1着目のサンプルが完成した際
具志堅さんが着用写真をTomoさんに送ったところ
「ここをつまんだら形が綺麗になるはずだから少しつまんで見て?」
とアドバイスが。
実際に言われた部分をつまんでみると
一瞬でシルエットが綺麗になったそうです。
「めっちゃプロー!!!」
思わずそう感動してしまうほど
パタンナーの経験と技術を感じた瞬間だったそう
服を作るということは
デザイン画を描いて終わりではありません。
身体にどう沿うのか。
生地がどう動くのか。
どこに線を入れると
立体的なシルエットになるのか。
そうした細かい思考の積み重ねによって
一見しただけでは分からない違いが生まれる。


そして今回のパンツには
そんな人との出会いや会話、専門的な技術が
そのままデザインとして落とし込まれています。
Levi’s REDへのインスピレーションを
Kota Gushikenの解釈で組み直す。
その結果として付けられた名前が
「Gu Vibes Red 赤耳風かぎ針ステッチと共に」
日本語にするとフランス料理みたいですね。
Levi’s REDへのリスペクトを感じさせながらも
単なる復刻や模倣ではなく
シームの構造やかぎ針編みという
異なる要素を組み合わせることで
新しい表情へと変化させています。

ディテールをじっくり見て
実際に穿いて、裾を折り返してみる。
そうすることで
このパンツに込められた“Vibes”がより伝わってくる一本です。
皆様のご来店、こころよりお待ちしてます。
松岡
IDIOME Fukuoka
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